ゲームやアニメについてぼそぼそと語る人(はてな出張版)

アニメやゲームの感想を通じて多くの人と繋がっていきたいです。火と金に「ねとらじ」にてアニメ感想ラジオも放送してます。今期はゆるキャン△、宇宙よりも遠い場所、ダーリン・イン・ザ・フランキス、刻刻、ポプテピピックが中心です

(アニメ感想) 刻刻 第11話 「㐧拾壱刻」

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毎度楽しみにしているこの作品ですが、おっさん率が高くて地味なのが災いしてかあまり話題にならなかったのですよね。後半の盛り上がりもなかなかのものなのですけどね。

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 ここより先はネタバレを含む感想となりますのでご注意下さい

やった!貴文さん! おれたちにできない事を平然とやってのけるッ!そこにシビれる!あこがれるゥ! もうねキングオブクズの称号を与えてもいいぐらいですよ。

何せあの場面はまさに樹里とじいさんの覚悟が試される場面であったわけでしょう?佐河を殺せば樹里は二度と止界から出られないが、家族を守るため自身が犠牲になってやるしかない。じいさんはせめて孫の代わりに自分が手を汚そうとし、だがそれすらも樹里は自らが背負うことを決意した、それは尊い覚悟を感じさせる素晴らしいシーンでございました。

まさしく孫と祖父の美しき家族愛!・・・ところがこの場面で貴文は何の躊躇もなく佐河をぶっ刺しましたよ。ええ、もうまっすぐに鮮やかに突き刺し、あの一瞬で全てを持っていきやがったのですよ。しかもそれは自己顕示欲を満たすためだけのために・・・いやあ〜クズもここに極まり!でございますね。

しかしながら物語の都合といいますか、主要となる人物が分別があって利口であればあるほど閉塞感を覚えるような展開になりがちです。ここを打破するには強力な破壊者がどうしても必要になってくるんです。時には貴文のようなとんでもないクズでも、そのグスらしい行動がそんな状況を打破する鍵となることはありえるのです。

なんでこの物語の後半になってこの親父がでしゃばり始めたのかと思えばやはり彼にはそんな物語の進行上の重要な役回りがあったわけですね。その点でも、「クズすぎる」という点でも私はこのキャラクターを高く評価していますよ。

さて、佐河の動向についてですが、もはや原型の形すら留めない姿になってもまだ生きながらえようとする執念には凄まじいものがありますね。「この世界に輝きを感じない」という台詞がありましたが、本当にそうであればなぜ彼はそこまで生への執着があるのか?どうしてもそこに自己欺瞞を感じてしまいます。

結局のところ彼の中では「この世界をやり直したい」という想いが強いのかもしれません。この世界の行く末を見守り、宇宙の真理への探求という大きな野望もそんな根源的な欲求が動機になっているような気がします。幼いころの世界の支柱とは彼の中では父だった。その支柱たる父が実に俗物にまみれたものだったと気づいたことで世界はあっという間の速度で崩れ去り、その崩壊した世界を回復する手立てを無意識に探求していた気がするのです。

作中で樹里が「佐河は自分と同じような境遇にあった」と理解しました。確かに一時期は樹里も似たような心境になったこともあったでしょう。しかし佐河との決定的な違いは、佐河は「回復する手段を持ち合わせていなかった」が「樹里にはそれがあった」。なぜなのか?それは家族がいたからです。家族が寄り添い暮らし、存在している限りは「回復可能」なものなのですよ。

佐河にはそんなコミュニティは存在しなかった。教団も彼にとって居場所などではなく、ただ自身の目的を達成するための道具に過ぎなかったですからね。まあ、私から言わせれば父親の不倫現場を目撃したことで未だにグレてしまってるガキと同じですよ。

結局佐河は、赤ん坊にまで自身の肉体を退行させ、もう一度世界をやり直すという「究極の逃げ」を選択したのですからもうどうしようもないですな。多くの犠牲を出した挙句に自身は無傷でいられるなんてこの男こそ正真正銘のクズ!もうねラスボスのくせに小物過ぎて気持ち悪いことこの上ない。佐河先生にはがっかりでございました。

<「アニメ『Free!』第3期が2018年夏放送決定!・・・3月23日(金)21時半より一週間のアニメ感想を語るラジオ「ピッコロのらじお♪を「ねとらじ」にて放送!!>

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