(アニメ感想) 灰と幻想のグリムガル 第10話 「リーダーの器じゃないけれど」
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さて久しぶりの更新となりました。最終回も間近のこの作品ですがなかなか深いテーマを含んでいますので考察するのが楽しいです。そんなわけで、これより先はネタバレも含みますのでご注意ください・・・
そう言えば、今更なんですがハルヒロが現在のパーティーでリーダーっぽく振舞っているのって成り行きでそうなったのでしたっけ? 今までもハルヒロをリーダーとしてパーティーを成立させようという皆のコンセンサスをはっきり取った場面ってなかった気がするんですよね。
もっとも、ランタもモグゾーも他の女子メンバーもリーダーとして器はないし自動的にハルヒロがリーダーになるしかないという状況なのは理解できます。リーダーとなるにはその資質が必要であると私は考えていますが、そんな適格者なんてそうそういるものではありません。
ですから、資質がなくともリーダーとして振る舞わないといけない局面ってあるんです。まさに今のハルヒロがそれでしょうね。
それ故にハルヒロはリーダーとしての立場の難しさに苦悩し、メンバーとの接し方について試行錯誤を繰り返していますが、これ実はかつてのマナトも同じような苦悩を味わっていたのではないかと推察出来るんですよね。
だから今後ハルヒロに真の成長が訪れるとしたら「マナトも同じだったんだ」と気づくことによってだろうと私は想像しています。
さて、いよいよサイリン鉱山での戦いに突入でございます。ところで、一層にいるコボルトを打ち倒したハルヒロ達が「コボルトにとっては自分達こそが侵略者なのだろう」とつぶやく場面がありましたが、これはゴブリン討伐の際にも感じたことで、生きる為に他の生き物を殺して食うとかいうレベルの話しではなく、意思疎通も図れるかもしれない多種族を殺しそのすべてを奪うというまさしく戦争行為そのものなのですよね。
姿形がモンスターであるが故に、本人達はまだそこまで意識していないのでしょうが(ただのモンスターである思い込もうとしている節もある)、何れコボルトやゴブリンも自分達「人間」と何一つ変わらずに「生きる存在である」ということに気づいた時こそが、ハルヒロ達にとっての正念場となりそうですね。
しかし今はまだハルヒロ達にとってのコボルトはメリーのかつての仲間を殺した復讐すべきモンスター・・・。 よくよく考えたらそれも、メリー達がコボルトの住処を侵略しようとしたから、彼らが自分達のテリトリーを守るために返り討ちにしただけであって、コボルトの立場からすれば正当な行為であったと言えます。
まあ、生きるために必要な事とは言え、多種族であるゴブリンやコボルトとは対立する戦っても当然という人間側の一方的な主張にたいした疑念も抱かず、殺戮を繰り返すハルヒロ達には少々怖さも感じていたので、いずれはその代償を払わされることになるだろうとは思います。
この作品意図してそんな描き方をしている節があるんですもの・・・。
例えばこの先、侵入した層で子供のコボルトがいたとして、その子供達を守る大人コボルトと戦うことになったらどうするのでしょう? 大人も子供も容赦なく殺すのかな?だって侵略ってそういう行為のことを指すのでしょう?
やはりこの作品、どこまでいっても「残酷物語」になるのだろうなと確信いたしました・・・。
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